当サイトは新たに開発されたてんかん治療薬、ラミクタールについて解説しています。てんかん治療だけではなく、躁うつ病の維持治療にも効果があるお薬ですので使用される前に必ずお読みください。

ラミクタール画像

新規抗てんかん薬は妊婦に有利?

抗てんかん薬の添付文書には、てんかん発作のある妊婦が薬剤を使う際には、服用によるメリットとデメリットを比較した上で、メリットが大きい場合のみ選択するようにという注意書きがあることがしばしばです。
これは、抗てんかん薬が胎児に対する催奇形性を有していることを示したものであり、例えば米国食品医薬品局(FDA)が公表している催奇形性の分類によれば、ほとんどの抗てんかん薬は、カテゴリーDとよばれる、妊婦の服用により胎児に影響がある医薬品に該当しています。
てんかん発作持ちの妊婦が実際にこうした抗てんかん薬の服用を続けた場合、くちびるや上あごの形状の異常、心臓の異常、二分脊椎症とよばれる脊椎の異常などを持つ赤ちゃんが生まれやすいという傾向があります。
ただし、2008年に国内承認された新規抗てんかん薬のラミクタールなどについては、米国食品医薬品局による分類カテゴリーCに属しており、要するに、人間では催奇形性を確認できるデータが得られていないが、動物では影響がみられたという医薬品となっています。
このため、てんかん発作持ちの妊婦については、こうした新規抗てんかん薬を服用するほうが、これまでの抗てんかん薬の服用を継続するよりもはるかに有利であるといえます。
ただし、ラミクタールの添付文書にもあるとおり、確証あるデータは得られていないものの、海外での2,000例を超える調査において、くちびるの異常などの事例があったことが指摘されています。
また、既存の抗てんかん薬からこのラミクタール単独の投与に切り替えをする場合には、副作用を避けるため、服用開始からの日数に応じて薬剤を増量または減量する割合が決められていますので、添付文書を確認するとともに、医師の指導に従うことが必要です。